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チリの結婚式の伝統

結婚前にみんなの前でお披露目をすることも多い

チリでは日本のような結納を行うという習慣はありませんが、婚約したカップルがお互いのことを紹介するために、家族や友人たちが集まって、もしくは別個に食事を食べたりお酒を飲んだりすることがあります。
特に決まったしきたりという訳ではありませんが、みんなの前で婚約についてお披露目するという意味で、こうした集まりを設けることが多いようです。

チリはキリスト教国ですので、教会で結婚式を挙げることがほとんどです。
教会で牧師の下で式を挙げるという方法の他には、弁護士や役所において書類上のやり取りをして婚姻を正式なものとするという方法もあり、こうしたシンプルな方法を好む人もいます。
どちらにせよ、結婚式をした後は、家族や友人たちなどを集めて披露宴を執り行うことになります。

食事とダンスがメインとなるパーティー

結婚式の後の披露宴は、自宅や多くの人が入れる会場を借りて行うことが多い傾向にあります。
チリは家族や友人が多く、そのつながりを大事にしますので、結婚式に集まる人の数も多く、ときに数百人が一度に集まることもあります。
そのため、すべてを収容できる大きめの会場が必要になることも多いのです。

会場はラテンらしく、とても派手で明るい装飾が施されることが多くなっています。
風船や原色の派手なペーパーで作ったデコレーションなどが会場の様々なところに飾り付けられて、いかにもおめでたい場という感じが伝わってくるでしょう。
照明もとても派手なものを使うことが多く、全体的にかなりにぎやかな雰囲気となります。

披露宴はみんなで食事をした後、ダンスで盛り上がるという形です。
チリは他の南米、中南米の国々と同じようにダンスがとても好きな国民性ですので、食事の後はひたすらダンスをして盛り上がるというのが定番です。
ダンスなしでパーティーが行われる事はないくらい、ダンスが楽しみのメインとなっている国ですので、当然結婚式の際にもみんなでダンスを楽しむことになります。

新郎新婦が欲しいものをプレゼントするのが習慣

結婚するカップルに何かをプレゼントするという習慣は、世界中多くの国々で見られますが、チリでは日本のように現金を贈るという習慣はありません。
むしろ現金をあげるのはあまりマナーとして相応しくないという考え方がありますので、物を贈るというのが普通です。

事前に新郎新婦が自分たちの欲しいもの、必要なものをリストにしておき、そこから友人たちが選んでプレゼントをするというのがチリではよく見られます。
日本だと自分から欲しいものを伝えるのは気が引ける感じもしますが、実際にはお互いにとって実際的な手段で、贈る側ももらう側も気持ちよく過ごせるのです。