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ノルウェーの結婚式の伝統

婚約してから同棲を始めるカップルも多いノルウェー

ノルウェーには日本のような結納の習慣がありませんが、カップルとその両親が集まって一緒に食事をして、そこで顔合わせをするという事は普通に行われています。
また、ノルウェーでは婚約したカップルが結婚式をまたずに同棲を始めることも多く、その間に子供をもうけるというケースもあります。
カップルによってそれぞれのライフスタイルがあり、個々の生き方を尊重する傾向が強いので、それぞれのカップルが自分たちの意見を持って、結婚式やそれまでに至る準備を進めることが多いと言えるでしょう。

ノルウェーはキリスト教国ですので結婚式自体は教会で行うことが多く、牧師が式を執り行い、そこに家族や友人などが参加することになります。
式自体はとてもシンプルなものですが、ノルウェーは歴史のある国ですので、教会も歴史的に価値のある素晴らしい建物であることが多く、荘厳で素晴らしい雰囲気の中で式を執り行うことが可能です。
教会での結婚式が終わった後は、自宅や広めのレストランなどで披露宴を行うことが多く見られます。

手作りのアットホームな雰囲気に満ちているパーティーが魅力的

ノルウェーで行われる披露宴は、ほとんどの場合で10人から30人程度のこじんまりとした規模で行われます。
仕事関係の付き合いの人を呼ぶという習慣はほとんどなく、ごく親しい友人と家族だけでパーティーを行うというケースがほとんどです。

披露宴の中身も、一緒に食事をしてお酒を飲み、会話を楽しんだり思い出のビデオを観たりするのがメインとなっていて、余興のようなものはありません。
当然、ウエディングプランナーや専門の業者に依頼するということもなく、家族や新郎新婦自らがほとんどの準備を行います。
レストランで行う場合は別として、料理なども自分たちで準備することもあり、手作りの結婚式という雰囲気でとても魅力的です。

家族や友人たちが直接、近い距離で新郎新婦を祝福できますので、和気あいあいとした感じでパーティーが行われていきます。
そして、一般的に披露宴がとても長くなる傾向があって、昼頃に始まったパーティーが深夜まで続くことは珍しくなく、時に明け方まで続くケースもあります。

おしゃれなカードやプレゼントが楽しみ

ノルウェーの結婚式や披露宴はとてもシンプルですが、デザインの分野で進んでいる国だけあって、招待カードやプレゼントなどはとても凝ったものとなっています。
シンプルですっきりとしたデザインですが、どれも人目を引く魅力的なもので、こうしたカードやプレゼントを準備する方ももらう方も楽しみにしているものです。
おしゃれなアイテムを上手に使うところは、日本人としても見習いたいところです。