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パプアニューギニアの結婚式の伝統

伝統的な部族のしきたりに従って結婚式が行われるパプアニューギニア

結婚式は各国の文化や習慣、宗教によってかなり祝い方が異なり、パプアニューギニアはその典型と言えるでしょう。
西洋の文化があまり入っていないため、パプアニューギニア独自の習慣に基づいて結婚式が行われることがほとんどです。
部族ごとによっても考え方や習慣が異なるため、それぞれの部族に伝わる伝統的なしきたりに従って結婚式が執り行われることになります。

共通して言えることとしては、新郎側が支払う結納金の額が非常に高いということです。
時に法外とも言えるような額が請求されることもあり、その結納金の支払いのため、結婚後も新郎が都市部で必死になって働かないといけないというケースさえあるほどです。
パプアニューギニアでは、親が決めた相手と結婚するという考え方を持っているところもあります。
そのような場所で恋愛結婚となり、しかも新婦側の親が新郎を気に入らないとなると、さらに高額の結納金が請求される事もあるのです。

村全体で祝福する結婚式

結婚式は自宅や村の広い敷地を持つ誰かの家で行うことが多く、村の長による話や宗教的な儀式のあと、盛大に宴会が催されます。
豪華な食事とお酒がすべての人にふるまわれ、遅くまで宴会が続くことになります。
こうした準備は新郎新婦の家族はもちろんのこと、村中の人々が集まって行うのが普通で、村中総出で結婚式の準備をするというのがパプアニューギニアの習慣です。

もちろん、他の誰かが結婚する時には、そのための準備に行くことになりますので、助け合いという感じでお互いに支え合って生きているパプアニューギニアの美しい習慣とも言えるでしょう。
とても家族や村の人々同士のつながりが強いので、村の誰もが結婚式に参加して豪華な食事とお酒を楽しむことができます。
招待をするという必要もなく、誰もが重要なイベントである結婚式の情報を知っていますので、みんなが集まって共に幸せな時間を過ごすのです。

パプアニューギニアでは結婚に非常にお金がかかる

パプアニューギニアでは結婚は非常に重要なことと見做されていますが、様々な面での苦労もあります。
その一つが、結納金を含めて非常に高額のお金がかかるという事です。
結婚式の際にも、新郎新婦が村の人々や集まった人たちに寄付のような形でお金を渡すという習慣を持っているところもありますし、非常に豪華な食事とお酒を振る舞うためにもかなりの費用がかかるからです。

このように、パプアニューギニアは西洋の文化に影響されることがほとんどなく、部族に昔から伝わる伝統的な習慣を踏襲して、独自のスタイルを持った結婚式を挙げていることが分かります。