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ペルー共和国の結婚式の伝統

キリスト教式の結婚式が多いペルー共和国

ペルー共和国はキリスト教国ですので、基本的にキリスト教のなんらかの習慣が入った結婚式を行うことがほとんどです。
教会で結婚式を執り行うこともありますし、自宅や結婚式の会場に牧師などが行ってそこで結婚式を執り行うこともあります。

また、宗教とは関係なく行政上の手続きのみを行う、シビルという方式で結婚式がなされることもあります。
この方式は役所に二人が行って、婚姻についての手続きを行い、それが認められることで婚姻がなされたという方法です。
または行政上の手続きができる弁護士がこうした手続きを行い、必要な書類に二人がサインし、弁護士がそれを認めることで婚姻が成立したと認められるという方法もあります。

ダンスで始まりダンスで終わるペルー共和国の披露宴

ペルー共和国はラテンの国だけあって、とにかくダンスが大好きです。
そのため、披露宴でも余興などはほとんどの場合一切なく、一緒に料理を食べて、ダンスをするというのが主な内容になります。

特に披露宴のメインとなるのが、新婦とその父親とのダンス、新郎新婦のダンスです。
ずっと大事に育ててきた父親が愛する娘とダンスをするというシーンはとても感動的なもので、多くの人がこのダンスを見るために集まってきます。

それが終わると、今度は新婦の父親が娘を引き渡すかのように、新婦に引き渡し、新郎新婦のダンスが行われます。
このダンスはカップルの好みによって変わりますが、特別な時ということでワルツを踊る習慣です。
その後は会場にいるすべての人で踊るのが普通で、何時間もみんなで踊り続けます。

場所によっては、新婦はゲストのすべての男性と踊るという習慣があって、まさにダンスですべてのパーティーが成り立っていると言えるほどです。
通常は昼過ぎから始まりますが、夜にかけてまでダンスが続くこともあり、ひたすらダンスで披露宴が続いていきます。

あまり形式張らないスタイルで結婚がなされる

ペルー共和国には、地域にもよりますが基本的に日本の結納のような習慣がありませんので、結婚する本人がメインとなって結婚の準備をしていきます。
カップルにもよりますが、正式な結婚の前にお試しのように男性が女性の実家に数か月間過ごすということもあって、比較的オープンな雰囲気で結婚に進んでいきます。

結婚式や披露宴の中身はとてもシンプルなもので、淡々と進んでいきますが、とにかく時間通りに始まらないというのが通常です。
一応は披露宴の招待状に開始時刻が記載されているのですが、その時刻から30分経ってもスタートしないのは当たり前、1時間後くらいになってようやくスタートすることも珍しくありません。