1. >
  2. >
  3. スペインの結婚式の伝統

スペインの結婚式の伝統

あまり堅苦しくない雰囲気で結婚まで進んでいく

スペインでは婚約したカップルがお互いの相手を紹介したり、周りがそれを祝福したりするために、結婚式前に食事会を開くことが多いようです。
これは特に決まった習慣というものではないですが、もともと友人や家族とのつながりが強いので、結婚という特別の出来事を前にして、こうした食事会を開くというのは自然の流れと言えるのでしょう。
もちろん、事前に両家の家族が集まって食事をしたりお酒を飲んだりして、お互いを知り合い親睦を深めるということも行われます。

結婚式の招待はカードにして手渡されることが多いですが、アートの国だけあって、とてもおしゃれでスマートなカードが作られることが多いのが特徴です。
ユニークなデザインのものもあれば、モダンなシンプルなカードもあり、それぞれの好みと個性がよく出るものとなります。
特に席次や出欠の確認を求めるようなこともなく、自由でオープンな形で結婚まで進んでいくのがスペインっぽさと言えるでしょう。

結婚式に関する結婚式の様々な習慣

スペインは基本的にカトリックの国ですから、教会で結婚式を挙げるカップルが伝統的に多く見られました。
しかし、民事婚ということで、役所に書類を提出して婚姻を届けることによって結婚式の代わりとするというケースもあって、今ではカップルによって結婚式自体の形は様々です。

ご祝儀は現金を包むということもあり、その場でレセプションなどに渡すなどの手段が採られることが多いようです。
中には、銀行口座を招待客に教えて、そこにご祝儀を振り込みという形で入れてもらうケースもあります。
日本人から見ると何ともドライな感じがしますが、実際的な手段と言えばその通りで、安全かつより楽にお祝いができる方法だと言えるでしょう。

プチギフトを贈る習慣がありますが、それほど高価なものではなく、簡単な雑貨やお菓子類などが多い傾向にあります。
ただ、スペインというだけあって、雑貨の選択やラッピングにしても、とてもおしゃれで魅力的なものばかりです。
新郎新婦の好みやセンスが出るところでもありますので、それぞれの個性が見られて面白いものです。

ダンスで盛り上がるのがスペイン流

スペイン人はダンスがとても好きですので、当然披露宴の際にもダンスで盛り上がります。
新郎新婦がハネムーンのために途中で帰っていなくなってしまっても、残っているゲストだけで深夜遅くまでダンスで盛り上がる光景もよく見られるのです。

また、結婚式の後は、家族や親しい友人だけでごく内輪の食事会をするというケースもあります。
こうして結婚のお祝いを結婚式とは別に、ごく近い人だけで二重にするというのも良いものです。