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トルコの結婚式の伝統

オープンスタイルで行われるトルコの結婚式

トルコではとても自由でオープンな雰囲気の中、結婚式や披露宴が行われます。
一応パーティーなどへの招待カードなどが渡されるのですが、特に出欠を取ることもなく、来られる人が来るというスタイルです。
時には、きちんと招待されていない人であっても、結婚式があるということを聞きつけてパーティーに参加するというケースさえあります。

披露宴の内容としては、ご祝儀を出席者から集めて、それから食事やお酒を楽しみ、ダンスをするという形です。
特に定まった形式的なことはなく、みんなで騒いでダンスをして楽しむという、とても明るいものとなっています。
できるだけたくさんの人と一緒に楽しく過ごすということを重要視していますので、時に数百人という数の人たちが集まって、盛大なパーティーを行うこともあるのです。

とにかくダンスをするのが大好きな国民性

トルコの人たちはダンスがとても好きですので、結婚式後のパーティーでもひたすらダンスをするというのが一般的な習慣です。
夕方くらいからパーティーが始まることが多いですが、食事をした後はずっとダンスをし続け、明け方まで続くことも珍しくありません。
新郎新婦は途中でホテルなどに行って抜けてしまいますが、それでも残っている出席者だけでダンスを続けることが多く、パーティーと言ったらダンスで最後まで盛り上がるというのがトルコの常識となっています。

また、派手な飾り付けをするのも好きですので、パーティー会場は様々な飾り付けでいっぱいになります。
色とりどりの紙を使ったデコレーションや風船などが会場の至るところに付けられていて、会場は普段とは全く違う雰囲気に仕上がっています。
プチギフトや引き出物を贈るという習慣は人によって異なりますが、最近ではこうしたプレゼントを贈ることが多くなっています。

結婚式にまつわるお金事情

トルコでは、日本とは方式は異なりますが、結婚式の前に結納を行うという習慣があります。
その際の結納金は新婦側の親が決めることになっていて、指定された額を新郎側が持参することになります。
結納といっても堅苦しい儀式は特になく、両家が集まって食事や会話を楽しむというさばけた雰囲気なのが一般的です。

ご祝儀を贈る習慣はあるものの額は特に決まっておらず、それぞれが心に決めた額を贈ることになっています。
日本のように袋などに入れて渡すのではなく、そのままお金を直接渡すケースが多いので、日本人から見るとインパクトがあります。

結婚式にかかる費用は一人当たり5000円程度とされていますが、この金額はトルコの経済事情を考えると高めの金額です。
豪華な食事や飾り付けなどを行いますので、どうしても高くなってしまうのでしょう。